北島のライバル 急死 ダーレオーエン

競泳男子１００メートル平泳ぎで、北島のライバルである
アレクサンドル・ダーレオーエンさん（ノルウェー）が４月３０日、
高地合宿先の米アリゾナ州フラッグスタッフで急死しました。

ロンドンオリンピックを目前に大変ショッキングなニュースですね。


この急死したアレクサンドル・ダーレオーエン選手はどんな選手
だったかというと、北京オリンピックでは１００ｍ平泳ぎで北島選手
に次ぐ銀メダル、１１年世界選手権では５８秒７１で初優勝しました。
この優勝タイムが高速水着禁止の１０年以降、初の５８秒台です。
北島選手は同レースで１秒３２の大差をつけられ４位に甘んじています。
この時、北島選手は「歯が立たない。すきがないし、まったく別な
ところで勝負している」と白旗を揚げたほどでした。

ロンドンオリンピックでは間違いなく北島選手の最大のライバルに
なる選手だったでしょう。


北島選手はツイッターで「涙がとまらないよ」
「ＲＩＰ（Ｒｅｓｔ　ｉｎ　Ｐｅａｃｅ）Ａｌｅｘ」（アレックス、安らかに眠れ）とつぶやき、
「良き友、良きライバルであった彼の突然の死に驚いています。
　この１年、彼を目標にしてきました。五輪で戦えることを楽しみ
　にしていたし、彼も楽しみにしていたと思う。まだ信じられません」と、
コメントを寄せています。


ノルウェー水連によると死因は心停止で、ホテルの浴室で倒れている
ところを発見されました。ヘッドコーチによると、最近は肩に故障を
抱えており、他の選手の方が調子が良いことにストレスを感じていた
ということですが、事件性はありませんでした。


ノルウェー水泳競技に初のメダルをもたらした彼は国民的英雄で
その死に衝撃が走っているようです。
「彼はロンドンでわれわれの大きな希望だった。
　小さな国のノルウェーは偉大な選手を亡くした」と首相は、
地元メディアに追悼の言葉を語っています。


ロンドンでの北島選手との対戦が見れなくて本当に残念ですね。


ダーレオーエン選手、安らかにお眠り下さい。



◆アレクサンドル・ダーレオーエン　
１９８５年５月２１日、ノルウェー生まれ。１９０センチ、８０キロ。
１００メートル平泳ぎ、０４年アテネ五輪では予選敗退も０６年世界短水路選手権３位。
０８年に欧州選手権を初優勝、北京五輪でノルウェー史上初の銀メダル。
１１年世界選手権では５８秒７１で初優勝し現役トップスイマーだった。

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